導入事例|株式会社銭形

仕事と共にある、想いを可視化するアート


取材にご協力いただいた方

代表取締役 上野さん


導入の背景:居心地の良い空間づくりを目指して


― 導入のきっかけを教えてください。


上野さん

「介護業界の事務所はどうしても殺風景になりがちで、壁に紙を貼るだけの環境が嫌でした。従業員が気持ちよく働けるように、居心地の良い空間をつくりたいと思ったんです。


そもそものきっかけは、自宅でいただきものの額入りの作品を飾ったときに“絵が一枚あるだけで空間がこんなにも変わるのか”と感激した体験でした。その印象が強く残っていて、職場にも同じように温かさや彩りを加えたいと思うようになったんです。


以前は元従業員が描いた絵やいただきものを飾っていた時期もありましたが、会社の環境を新しく整えたタイミングで雰囲気に合わなくなってしまい、長く同じ作品を飾り続ける難しさを感じていました。その点Casieは定期的に交換できるので、常に新鮮な空間を保てるのが魅力でした。購入と違い、季節や会社の状況に合わせて気軽に作品を変えられるメリットを強く感じています。」



経営メッセージを伝えるアートの選び方


― どのように作品を選ばれていますか?


上野さん

「すべて自分で選んでいます。導入当初は“組織の再構築”や“情熱”といったテーマの作品を飾り、従業員に『この絵にはこういう意味がある』と伝えていました。経営の想いをアートに重ねる感覚です。


一方で、時には自分の好みも反映しています。昔から赤が好きで、空間でも自然と赤の入った作品に目がいきますし、ゴールドは華やかで印象に残るので選びがちですね。普段は身につけにくい色でも、アートなら空間に力を与えてくれる存在になります。そうやってメッセージ性と個人の感性を織り交ぜながら、季節や会社の雰囲気に合わせて楽しみながら選んでいます。」



展示スペースと従業員・来客の反応


― 作品を飾っているのはどのような空間ですか?


上野さん

「来客や会議に使う部屋、そして玄関に作品を飾っています。額縁に入った作品があると空間が引き締まりますし、玄関の大きな作品はインパクトがあり、来客からも『明るい雰囲気ですね』とよく声をいただきます。従業員も季節ごとの入れ替えを楽しみにしていて、気づいた人が『今回の作品はこんな雰囲気なんですね』と話題にしてくれるんです。」



― 展示作業は大変ではありませんか?


上野さん

「Casieの作品は梱包も丁寧なので、業務の合間でも無理なく対応できます。さらに弊社はCasieさんの拠点とご近所なので、交換の際には自分で作品を運ぶこともあるんです。その方が早くて効率的ですし、サービスをとても身近に感じられます。」


Casieを選んだ理由と安心感


― サービスについてどう感じていますか?


上野さん

「サイトが見やすく作品の解説も丁寧なので、安心して選べます。利用料の一部がアーティストに還元される仕組みにも共感しています。作品に込められた想いや努力が伝わることに価値を感じます。」


福利厚生の一環としての導入効果


― 導入してどのような効果を感じていますか?


上野さん

「数年前は30人採用して28人が退職する時期もありましたが、従業員を大事にする環境整備を徹底したことで、今では業界でも珍しいほど離職率が低くなっています。アートを取り入れたことも福利厚生の一環として、職場環境を明るくし、従業員に『ここで働きたい』と思ってもらえる後押しになったと思います。


私の考えの根本には『社員ファースト』があります。働くスタッフが幸せでなければ、質の高い介護・看護サービスを提供することはできない。だからこそ環境づくりには力を入れてきました。」


仕事と共にある、想いを可視化するアート


印象的だったのは、上野さんがアートを「経営の想いを従業員に伝える手段」として捉えていたことです。

その根底には「従業員が気持ちよく働けるように」という揺るぎない愛情があります。